夏休みや冬休みなどの宿題で、子どもが行った家事や作文に対して
「家庭からの一言コメント」を書くことが求められることがありますよね?
保育園から中学校までのキャリアノートや通知表に保護者のコメントを書く欄があり、何を書けばいいか悩むことも多いでしょう。
この記事では、以下の内容を紹介します
- 家庭からの一言コメントの例
- 一言コメントは誰が読むものか?
- 一言コメントの書き方
- 保護者のコメントが子どもに与える影響
- 家事を手伝う際のコメントのポイント
- 作文へのコメントのポイント
コメントの書き方がわかると、意外とスムーズに書けるものです。
苦手意識を持たずに取り組んでみましょう!
保護者の声:実際のコメント例
学校提出の「保護者からの一言」を、通知表のコメント、家事への感謝、作文へのフィードバックのカテゴリに分けて紹介します。
幼稚園から中学校のキャリアノートなどにも役立つ内容です。
通知表へのコメント
以前は苦手だった国語の成績が上がり、努力が実を結びました。
家でも積極的に家事を手伝ってくれており、感謝しています。
次の学期もどうぞよろしくお願いします。
常に丁寧な指導をありがとうございます。授業や委員会活動への積極的な参加が見られ、友達との関係も良好で安心しています。
引き続きご指導のほど、よろしくお願いします。
家庭科の調理実習も楽しみ、家でも料理を手伝うようになりました。
学校生活を楽しんでいるようで、安心しています。
引越し後も新しい生活に少しずつ慣れ、子どもの成長を感じています。
今後ともよろしくお願いします。
家族が増えてから、娘が弟や妹の面倒を見る姿を通じて成長を感じます。
学校では年下の子どもたちに優しく接していると聞き、心が温まります。
学習にも積極的に取り組んでおり、その熱心さに敬服しています。
次の学期もどうぞよろしくお願い致します。
家事を手伝ってくれた感謝の言葉
自分のやりたいことがある中、時間を割いて協力してくれて本当にありがとう。
次もお願いしたいです。
こんなに助けてくれるとは思ってもみなかったので、驚きました。
子どもの成長と思いやりが自然と身についていることを感じました。
◯◯ちゃんがいてくれると大きな助けになっています。
これからもお手伝いをお願いね。
作文に対するコメント
〇〇の新しい一面を見ることができて、本当に嬉しいです。
完成した作文を見て、私の話をしっかりと聞いてくれていたことが分かりました。
◯◯がどれだけ成長しているかを知ることができて、とても嬉しく思います。
一生懸命取り組む姿勢が伝わってきて、彼の成長を実感しました。
保護者からの一言、誰に向けて書くべき?
通知表や夏休み冬休みの宿題に含まれる「保護者からの一言」は、子どもに対する感想や感情を記すものとされています。
時には、「保護者からの一言」が子どもに向けたメッセージなのか、先生に対するものなのか、またはその両方に当てはまるのか迷うことがありますね。
この場合、一番大切なのは、保護者が自分の子どもに対して抱いている感情や感想です。
子どもがどのようなことに関心を持っているか、何に努力しているか、学校や友達との関係はどう感じているかを知ることは重要です。
これらの情報は、日常の会話から探ると良いでしょう。
コメントを書く際には、具体的なシチュエーションや背景を挙げた上で、個人の見解や感想を添えると書きやすくなります。
というように、具体的な体験を踏まえて個人の感情や意見を表現するといいですね。
子どもの状況をイメージしながら、それに対する感情や意見を自然に表現してみてください。
家庭からのコメントの効果的な書き方
家庭からのコメントは、まず
①日常で子どもを観察
②その観察を基に自己の意見や感想をまとめる
という順序で書くのが効果的です。
「これは書いてはいけない」という明確なルールは存在しませんが、子どもが読んだ時に落ち込んだり、否定的に捉えられるような内容は避けた方が良いでしょう。
例えば、成績が思うように伸びなかったとしても、
「数学が苦手で問題だ」
「今回のテストの点が落ちたのは残念だ」
といったネガティブなコメントは控えるべきです。
これらの表現は、子どもの心を傷つける可能性があります。
勉強への取り組みが不十分だったり、成績に問題があったとしても、ネガティブな言葉を書き残すのは避けるべきです。
「書かれた言葉は残る」と意識し、後で後悔するような内容や、不快感を与えるようなコメントは避けるようにしましょう。
保護者のコメントは子どもにも届く
保護者からのコメントは、子どもたちが最もよく読むものです。
学校の先生たちも目を通しますが、親の意見や感想は子どもたちにとって特に大切なメッセージとなります。
子どもに直接手紙を書いたり、普段感じている愛情を伝える時間を持つことがありますか?
忙しさや恥ずかしさが優先されがちで、なかなか難しいこともあるでしょう。
「よく頑張っているね」「新しいことを覚えて、すごいね」といった肯定的な言葉は、子どもがこれからも頑張るための大きな励みになります。
新学期が始まると、「お母さんが、委員長をしていたことを喜んでいた」と話す生徒もいます。
この生徒は普段、家では学校の話をしないタイプですが、成績表を通じて親が子どもの活躍を知り、喜ぶ姿を見て自信を持つようになりました。
自分の子ども時代を振り返ってみると、親からのコメントを読んだ記憶があります。
「家でこんなに頑張っているんだよ」と母が書いてくれた言葉を見て、「お母さんは私のことをこんなに見てくれていたんだ」と感じ、少し嬉しく思ったことを思い出します。
子どもが日々どれだけ努力しているか、学校でどんなに活躍しているか、たとえ体育が苦手でも図工で才能を発揮しているなど、子どもを認めて励ます言葉を書き留めてみてはいかがでしょうか?
子どもにとって、その一言が大きな自信につながるでしょう。
子どもの家事手伝いに対する感謝の伝え方
子どもが家事を手伝う際の保護者からのコメントは、感謝の気持ちを伝えることが中心です。
子どもは親から褒められると喜びを感じ、その喜びを通じてさらに手伝いたいと思うようになります。
例えば、私の息子に感謝を伝えると、彼は嬉しそうに何度も手伝いをしてくれます。
子どもの手伝いは時々心配になることもありますが、それも成長の過程だと考えています。
忙しい時に子どもの手伝いを優しく断ることもありますが、子どもが自ら積極的に手伝いを提案した場合は、その意欲を大切にしています。
子どもの手伝いには、作業の品質を評価することなく、単純に感謝の言葉を伝えるべきです。
「もっときれいにできるといいね」と思っても、過度な要求や多くの指摘は避けるようにしています。
「よくできたね、ありがとう」「そうしてくれて本当に助かるよ」というように、子どもの行動を評価しつつ、必要な時にのみ支援を行います。
子どもが家事を手伝った際の努力に対して、適切な感謝の表現をすることは、コメントにも同じことが言えます。
言葉を選ぶ際は、簡潔に、そして子どもの努力を適切に評価することが重要です。
作文に対する励ましのコメントの書き方
家庭からのコメントで作文に対してフィードバックをする際は、特に作文を書く過程に対しての肯定的な感想が最も適しています。
作文は個々の感情や考えが表現されたものであり、細かな内容の評価よりも「作文を完成させたこと」「締切を守って提出したこと」などの努力を肯定的に評価することが大切です。
このような肯定的な反応は、子どもの自信や学ぶ意欲を育てることにつながります。
保護者や教師からのポジティブなコメントは、子どもにとって大きな喜びとなり、積極的に学ぶ動機を提供します。
作文の課題は単発のものではなく、毎年継続して取り組むものです。
子どもたちが長期的な視点で書き手としてのスキルを伸ばしていけるように支援することが重要です。
子どもが書くことの楽しさを実感することで、自然と表現力が向上し、それが国語の成績はもちろん、他の教科の成績向上にも繋がります。
作文を単なる課題と見るのではなく、深く取り組む学習活動として捉え、その取り組みを奨励することが大切です。
まとめ
この記事では、「家庭からの一言の例文、小学校のキャリアノートや通知表に役立つヒント」を紹介しました。
通知表や休暇中の宿題に必要な「家庭からの一言」は、保護者が自分の子どもに対して感じている感情や感想を表すことが大切です。
効果的な書き方としては、
①子どもの日常を観察
②その観察から導き出された自分の意見や感想を述べる
順序が推奨されます。
このようなコメントは、読む子どもたちに大きな自信を与えることができます。
家事を手伝った際のコメントでは、その行為への感謝を伝えることがポイントです。
作文に対するコメントは、作文を書く努力に焦点を当てた感想が最適です。
コメントを書く際には、ポジティブな内容を心がけ、書かれた言葉が永続的に残ることを意識して、後で読み返しても良い思い出となるような言葉を選ぶことが重要です。