兵庫県姫路市に位置する姫路城、別名白鷺城(または白露城)は、日本100名城にも選ばれた世界遺産で、国宝にも指定されています。
城と桜のコンビネーションはとてもマッチしていますが、特に姫路城のような優美な城は、桜との相性が抜群です。
姫路城周辺は日本さくら名所100選にも選ばれており、ソメイヨシノやヤマザクラ、シダレザクラを含む約1,000本の桜が美しく咲き誇ります。
修復されたばかりの天守閣を背景にした桜の景観は、さらに見事です。
三の丸広場や西の丸庭園から見る、白い漆喰の天守閣と桜のコラボレーションは、まるで芸術作品のような美しさです。
桜の季節にぴったりの観光スポットと言えるでしょう。
この記事では、2025年の姫路城の桜の見頃時期や開花情報、夜に楽しむライトアップや桜まつりの詳細をご紹介します。
※2025年の情報は変更される場合がありますのでご注意ください。
2025年姫路城の桜の見頃と開花情報
姫路城での桜は、白い城壁との共演が日本特有の美しい風景を創り出します。
2025年の桜の開花と見頃の期間予測
- 開花予定日: 3月28日頃
- 見頃開始日: 4月3日頃
- 最も美しい期間: 4月5日から13日
姫路城の桜は、通常3月中旬から徐々に開花し始め、初期には蕾が多い状態で1〜2分咲きです。
3月下旬には、5〜8分咲きで、少し早い見頃を迎えることがあります。
この頃には訪れる人も増え、城と桜の美しい共演を楽しむ方が多くなります。
桜が本格的に見頃を迎えるのは、3月末から4月中旬です。
3月末から4月上旬にかけては8分咲きから満開に近づき、ヤマザクラが散り始める4月中旬まで花見が楽しめます。
桜の開花は天候に大きく左右されますが、以下は2025年の天気を考慮した開花・見頃予測です。
- 開花初期: 3月29日頃
- 五分咲き: 4月3日頃
- 満開予定日: 4月7日頃
- 花吹雪の日: 4月11日頃
- 葉桜の始まり: 4月16日頃
花の後に葉桜が目立ち始めますが、しばらくは花を楽しむことが可能です(気候や生育環境、品種により異なります)。
姫路城には広範囲にわたって多くの桜が植えられているため、どこででも花見が楽しめます。
遅咲きの桜も多く、花吹雪を含めると、長い期間桜を楽しむことができます。
満開の桜を見たい場合は、現在の開花情報をチェックすると安心です。
お出かけ前に最新情報を確認しましょう。
桜の開花状況は、姫路市のウェブサイトで確認できます。
姫路城管理事務所(電話番号:079-285-1146)、姫路城イベント実行委員会事務局(電話番号:079-240-6023、平日の09:00〜17:00)
※2025年の情報は記載されている内容と異なる可能性があります。
姫路城の入場情報と桜の種類
姫路城へのアクセス詳細
姫路城へは、JR姫路駅や山陽姫路駅から歩いてアクセスするのが一般的です。
JR姫路駅からは約14分、山陽姫路駅からは約12分の距離です。
三の丸広場(芝生エリア)
- 利用可能期間:2024年: 3月22日(金)から4月7日(日)
- 利用時間:三の丸広場は24時間開放されますが、特定の期間(3月29日から4月8日まで)は午前0時から午前5時まで夜間閉鎖されるため、その時間帯は利用できません。
- 入場料:無料
姫路城
姫路城の開館時間について
通常期間の開館時間:毎日午前9時から午後5時まで開館しており、最終入館時間は午後4時です。
夏期の延長時間:4月27日から8月31日までは、開館時間が午前9時から午後6時まで延長され、最終入館時間は午後5時になります。
休館日に関して
毎年12月29日と30日は休館日となります。
特別公開について
秋季特別公開:2024年11月16日(土)から11月24日(日)まで
冬季特別公開:2025年2月15日(土)から3月2日(日)まで
特別公開の期間中は、開館時間が午前9時から午後4時30分までとなります(最終受付)。
入場料
- 大人(18歳以上): 1,000円
- 小中高生: 300円
- 30人以上の団体: 大人800円、小人240円
- 小学校就学前: 無料
これらの情報は姫路城を訪れる際の参考になります。
訪問前には公式サイトで最新情報を確認することをお勧めします。
姫路城の桜の種類について
姫路城では春になると、城内全体がさまざまな種類の桜で彩られます。樹齢が高い古木も多く、その風格は圧巻です。
姫路城で見ることができる主な桜の種類は以下のとおりです。
- シダレザクラ
- ソメイヨシノ
- ヤマザクラ
- ベニヤマザクラ
- ヤエザクラ
- ベニユタカ
- イチヨウ
- オオサカフユザクラ
- フゲンゾウ
- ウコン
- ギョイコウ
- フクロクジュ
これらの桜は、春の訪れとともに姫路城を華やかに演出します。
姫路城で過ごす一日:桜の見どころ満載
姫路城周辺では、春には様々な種類の桜が見られ、濠に枝垂れる風雅な桜や池に映り込む桜、そして水面に映る逆さ姫路城など、見どころが豊富です。
さらに、動物園や遊具施設、展望台、散歩道、美術館もあり、訪れる人々には多彩な楽しみ方が提供されています。
まずは、世界遺産にも登録されている国宝「姫路城」の桜から紹介しましょう。
姫路城の桜の魅力
姫路城、別名「白鷺城」は、その美しい城郭が桜と共に一層際立ちます。
城内にはソメイヨシノやヤマザクラ、シダレザクラなど約1,000本の桜が植えられており、日本さくら名所100選にも選ばれています。
城郭全体が桜で覆われる景色は、まるで絵画のような美しさを放っています。
姫路城周辺の桜スポット
桜の見どころとしては、三の丸広場の桜並木、高台の桜林、三国堀、姫路公園の堀沿い、菱の門周辺、喜斉門前広場などがあります。
また、西部中濠と船場川の間に広がる南北に延びる遊歩道「千姫の小径」や、好古園の南西にある「さくらの小径」も散策に最適です。
これらの多彩なスポットで、ゆっくりとお花見を楽しむことができます。
晴れた空の下、特に白く輝く白鷺城の周辺では、桜が一層美しく映えます。
最近修復された大天守閣の白壁と桜のコラボレーションは、訪れる人々にとって必見の光景となっています。
姫路城でお花見を楽しむおすすめスポット
西の丸庭園:華やかな桜を間近で
姫路城の西の丸庭園は、壮大な桜の景色を楽しむには最適な場所です。
ソメイヨシノやシダレザクラなど、豊かな花々が特徴的で、園内を散策しながら桜を楽しみ、その流れで天守閣へと進むルートがおすすめです。
天守閣からは桜と城壁が織りなす絶景を望むことができますが、階段が急なので注意が必要です。
特に混雑する時間帯を避けるためにも、15時頃の訪問が良いでしょう。白漆喰の壁や石垣の美しい造形も、桜の白とピンクの花との調和が美しく、見逃せません。
ただし、このエリアは飲食禁止、喫煙禁止、レジャーシート使用禁止なので、座ってゆっくり花見をするには向いていません。
三の丸広場:広々とした花見に最適な場所
三の丸広場は、櫻門橋からすぐの位置にあり、広々とした空間が魅力的です。
周辺には豊富な桜が植えられており、レジャーシートを敷いてゆったりとお花見を楽しむのにぴったりです。
入場は無料で、多くの訪問者がシートを広げて花見を楽しんでいます。
特に「千姫ぼたん園」からの眺めは、桜を背景に天守閣を望む絶好のフォトスポットです。
また、城の反対側からは姫路の町が一望でき、魅力的な景色を提供します。
三の丸広場は火気厳禁でゴミは持ち帰りですが、飲食が許可されているため、城内で飲食が禁止されていることもあり、特に人気の花見スポットとなっています。
姫路公園でおすすめの桜スポット
姫路公園は姫路城の直ぐ外側、駐車場の向かいに位置しており、城の内堀沿いに植えられた桜や、水面に映る桜の美しい姿を楽しむことができます。
公園内には芝生エリアもあるので、座ってゆっくりお花見をするのに最適です。
特に桜と姫路城が一緒に写る写真を撮るには、姫路公園がおすすめです。
姫路城周辺の隠れたお花見スポット
姫路城にはいくつかのお花見スポットがありますが、三の丸広場が最も有名です。
しかし、城の東側にある「東御屋敷跡公園」や北側にある「シロトピア記念公園」、「姫山公園」なども穴場的な存在です。
これらの場所はお城の主要エリアから少し離れているため、混雑を避けてゆっくりお花見を楽しむことができます。
また、桜だけでなく、季節の花々も楽しめるので、散策にもおすすめです。
姫路城を見下ろす最高の場所、イーグレひめじ
姫路城の南側に位置する「イーグレひめじ」は、文化施設やレストランが集まる複合施設です。
特に5階にある展望台(屋上庭園)からは、姫路城と満開の桜を一望できる絶景が広がります。
テーブルと椅子が完備されており、休憩にもぴったりです。
展望レストランでの食事も可能で、素晴らしい景色を楽しみながら食事ができます。
動物園で遊びながら桜を楽しむ
三の丸広場の隣にある動物園では、象やキリン、クマ、ペンギンなどの動物たちと共に桜を楽しむことができます。
園内には観覧車やモノレールなど、レトロな遊戯施設が揃っており、観覧車から桜を見下ろすのもおすすめです。
さらに、赤い城見橋からの姫路城と桜のコラボレーションは、特に写真撮影に適しています。
動物園の入園料は非常にリーズナブルで、開園時間は09:00から17:00まで、最終入園は16:30です。
お手頃な価格で一日中楽しむことができますので、ぜひ訪れてみてください。
「夜桜会」ライトアップイベント情報
西の丸庭園と好古園では、特定の期間中にライトアップイベントが行われます。
- 姫路城(千姫幻想曲輪)
- 期間: 2025年3月29日(金)~4月7日(日)
- 時間: 18:30~21:00(最終入城20:30)
- 料金: 大人600円、小人200円
- 場所: 西の丸庭園
- 好古園
- 期間: 2025年3月29日(金)~4月7日(日)
- 時間: 18:00~20:00(最終入園19:30)
- 料金: 18歳以上310円、小中高生150円
ライトアップされた桜と通路が幻想的な雰囲気を作り出します。
好古園内のレストラン「活水軒」では、さくら御膳を1日20食限定で提供しています(3日前までの予約が必要です)。
姫路城「観桜会」イベント情報
- 日程: 2025年3月30日(土)※雨天時は翌日に順延
- 時間: 10:00~16:00
- 場所: 三の丸広場
イベントでは、お琴の演奏や和太鼓の演奏があります。また、地元の中学校や高校の合唱団が参加し、地元のゆるキャラ「しろまるひめ」との撮影会も予定されています。
地元の酒蔵による日本酒の限定販売や、お花見菓子、姫路おでん、千姫弁当の販売もあります。
屋外でのお茶会(野点)も行われる予定です。
屋台について
観桜会開催日を除いて、姫路城内では通常のお祭り屋台は出ませんが、大手前駐車場と大手前公園の間のエリアには飲食店やお土産屋があります。
隣接するイベント広場では屋台が出店するので、そちらを利用することができます。
期間中の混雑情報
観桜会期間中、特に正午前後は非常に混雑することが予想されます。
三の丸広場は特に混雑しやすいので、事前に食事を済ませるか、時間をずらして訪れると良いでしょう。
姫路城周辺のおすすめランチスポット
姫路城の周辺には、様々な美味しいランチを楽しめるお店があります。
ここでは特におすすめのレストランをいくつか紹介します。
グリル テンペイ
姫路城のすぐ近くに位置するグリル テンペイでは、洋食を楽しむことができます。
人気の「天平ランチ」や「大人の天平ランチ」は、平日の11:30から提供しています。週末や祝日には特別なメニューが楽しめるのも魅力です。
- 住所: 兵庫県姫路市本町68-170 大手前第1ビル 1F
- 電話: 079-280-4697
- 営業時間: 11:30~14:30、18:00~21:00(土日祝はラストオーダー20:30)
- 定休日: 火曜日、第3水曜日
- 駐車場: なし
一張羅
姫路の特産品である穴子を使った料理が堪能できる一張羅では、穴子の2色丼や焼き穴子がリーズナブルな価格で提供されています。
さらに豪華な「白鷺御膳」や「穴子寿司御前」もおすすめです。
- 住所: 兵庫県姫路市駅前町345 みき正ビルB1F
- 電話: 079-288-7714
- 営業時間: 11:30~14:00、17:30~22:00(日祝は21:30まで)
- 定休日: 月曜日(ランチは月・火休み)
- 駐車場: なし
千姫茶屋
姫路城観光の際に便利な千姫茶屋では、リーズナブルな価格でランチを楽しむことができます。
特に姫路おでんの盛り合わせは格安で提供されており、団体客も受け入れが可能です。
- 住所: 兵庫県姫路市本町68-290 イーグレひめじ 1F
- 電話: 079-288-4567
- 営業時間: 11:00~23:00(21:00以降は要予約)
- 駐車場: イーグレひめじの地下駐車場(約257台)
これらのお店は姫路城を訪れた際にぜひ立ち寄りたいスポットです。
美味しいランチを楽しみながら、姫路の魅力をさらに深く感じることができるでしょう。
姫路城周辺のおすすめ観光スポット
姫路城の周辺には、日本庭園や歴史的な場所など、見どころがたくさんあります。
特に桜の季節には美しい景色が楽しめます。ここでは姫路城周辺でおすすめの観光スポットをいくつかご紹介します。
姫路市立動物園
姫路城の東側にある姫路市立動物園は、昔ながらの雰囲気が魅力の小規模な動物園です。
約110種類の動物がいて、中でもケサランパサランは幸運を呼ぶとされる珍しい展示です。
- 住所: 兵庫県姫路市本町68
- 電話: 079-284-3636
- 営業時間: 09:00~17:00(最終入園16:30)
- 入園料: 高校生以上210円、5歳以上30円
- 駐車場: なし
書写山圓教寺
映画やドラマの撮影地としても知られる書写山圓教寺は、歴史的な建築と自然の美しさが魅力です。
特に秋の紅葉は見事ですが、春には桜も楽しめます。
- 住所: 兵庫県姫路市書写2968
- 電話: 079-266-3327
- 営業時間: 春~秋 08:30~18:00、冬季 08:30~17:00
- 料金: 高校生以上500円、中学生以下無料
- 駐車場: ロープウェイ山麓駐車場 約300台
姫路市立水族館
手柄山中央公園内に位置する姫路市立水族館では、地元の海や川に生息する生き物との触れ合いがテーマです。
特にタッチプールではサメやエイに直接触れることができます。
- 住所: 兵庫県姫路市西延末440
- 電話: 079-297-0321
- 営業時間: 09:00~17:00(最終入館16:30)
- 料金: 高校生以上520円、小中学生210円
- 駐車場: 約500台(200円)
- 定休日: 火曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始
これらのスポットは姫路城を訪れる際に加えて訪問すると、一日をより充実させることができます。
姫路城へのアクセスと駐車場情報
姫路城は、兵庫県姫路市本町68に位置しており、その美しい景観で知られています。
こちらでは、姫路城へのアクセス方法と周辺の駐車場について詳しくご案内します。
姫路城の連絡先
- 住所: 兵庫県姫路市本町68
- 電話: 姫路城管理事務所(079-285-1146)、姫路城イベント実行委員会事務局(079-240-6023、平日09:00~17:00)
電車でのアクセス
- JR姫路駅北口から徒歩約20分
- 山陽電鉄姫路駅から徒歩約15分
車でのアクセス
- 山陽自動車道「姫路東IC」から国道372号を利用し約15分
- 姫路バイパス「中地IC」から約15分
- 播但連絡道路「花田IC」から約15分
駐車場情報
姫路城周辺にはいくつかの主要な駐車場が設けられています。
- 大手門駐車場(大手前公園横)
- 収容台数: 約555台
- 料金: 普通車3時間600円、それ以降1日900円
- 営業時間: 24時間
- イーグレひめじ地下駐車場
- 収容台数: 約251台
- 料金: 200円/30分、1時間以降150円/30分、最大1日1,200円
- 営業時間: 24時間
- 城の北駐車場
- 収容台数: 約148台
- 料金: 最初の30分無料、30分~1時間200円、1時間~3時間600円、3時間~1日900円
- 営業時間: 24時間
- 姫山駐車場
- 収容台数: 約246台
- 料金: 3時間以内600円、3時間以上1日900円
- 営業時間: 24時間
- 城見台臨時駐車場
- 収容台数: 約248台
- 料金: 1日800円
- 営業時間: 閉園まで
- 本町臨時駐車場
- 収容台数: 約330台
- 料金: 1日500円
- 営業時間: 閉園まで
これらの情報を参考に、姫路城への訪問を計画してください。
周辺には民間の有料駐車場も多くありますので、駐車の選択肢は豊富です。
姫路城の桜は大切に
姫路城の桜の見どころや桜まつりなどをお送りしました。
姫路城内にある約1,000本の桜のほとんどがソメイヨシノ。
このソメイヨシノの寿命は平均60年と言われています。
今の姫路城内の桜の樹齢は約70年。
ほとんどが寿命を超えて、必死に“延命処置をとっている状態”なんだそうです。
姫路城は国宝・世界遺産のため、伐採や植樹が厳しく規制されていて、新たな植樹は事実上不可能なのだとか。
もしかしたら近い将来、姫路城の桜は見られなくなってしまうかもしれません。
見事な桜が見られる今のうちに、たっぷりお花見を楽しんでおきたいですね。
お花見の際には桜の木を傷つけないようにしてあげてください。
今年の春は、ぜひ姫路城のお花見へどうぞ!
良いお天気になることをお祈りしておりますね。